GIGAスクール後のPC室の在り方とは その2

   GIGAスクール構想に係る1人1台端末が本格導入され,半年が経ちました。前回はGIGAスクール構想の中,またその後のパソコン室の在り方について少し考えていきました。今回はその続きになります。パソコン室のレイアウトについて妄想構想を立てていきたいと思います。

 1人1台端末が導入され,活用が進んでくると,みんなとある疑問にたどり着くようです。それは,


「パソコン室いらないんじゃない?」


 前回の記事では,それはもったいないので,あるものを有効利用していきませんかという話でした。ただこの内容では,パソコン室という部屋自体をどうしていくかに触れていないため,「パソコン室はいらない?」という疑問に応えていない気がします。そこで,納官小学校のパソコン室をどうしていくかということを考える中で,これからのパソコン室の在り方について探っていきたいと思います。


パソコン室どうする?

スタジオ化しませんか?

 結論から述べると,これからのパソコン室は,パソコンが置いてある作業部屋という役割にとどまらず,撮影や編集,配信などまで行うことができる,スタジオとしての役割をもたすべきではないかと考えています。納官小学校のパソコン室のレイアウトを基に考えてみましょう。

現在の納官小PC(図1)のレイアウトです。大型モニタの前に,長机を配置し,TV会議システムや端末,カメラ等必要な機器を設置しています。後方にパーティションを配置し,オンラインミーティングの際,背景が乱雑にならないようにしています。

オンラインの活動の際には,カメラを図1矢印①の向きに設置し,大型モニタを見ながら活動します。

一方,授業動画の撮影の際には,カメラを矢印②の向きに設置し,大型モニタやホワイトボードを背にして授業・撮影を行う形になります。

レイアウトとしては,既存のパソコン室の配置に長机を設置しただけです。教師用端末の机を動かすとさらに使いやすくなると考えていますが,配線の関係でそのままになっているのが現状です。

今後,図2のように新たな機器の導入も含め,教師用端末や児童用端末の配置を変更しながら,よりスタジオとして特化したレイアウトにしていきたいと考えています。

具体的には,ホワイトボード前の教師用端末を児童用端末のあった場所に移し,空いた机を教卓として活用します。これにより,図1のレイアウトと同じ動きで,より快適にオンラインミーティングも授業動画の撮影も行うことができると考えています。

図2右側のデスクトップ端末は,動画編集等の1人1台端末のスペックでは対応できないような高負荷の作業に対応する端末を導入し,パソコン室本来の役割も残していくことを想定しています。パソコン室の端末は,高機能なもの(文書作成に使うようなスペックと比較して)を数台配置し,この端末を活用して,授業動画の編集なども行うことで,撮影,編集,配信と一連の作業を一つの部屋で行うことができるようにしていきます(そうできたらいいなという妄想です…)。

このような形であれば,あまり手間をかけずに,パソコン室でありスタジオでもあるというこれからのパソコン室の形を作れるのではと考えています。


 学校のパソコン室を廃止する方向で検討している学校も結構あるという話を聞きます。いままでどおりの活用法であればその方向に進んでいくでしょうが,もう一歩先を見て考えていくと新たな道が見えてくるのではないかと思うところです





れからも,お役立ち情報を発信していきたいと思います。




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